Social Care

<OasisTM Bed BAth Systemのご紹介>オアシス・ベッドバスシステム

高齢者の方の身体の清潔を保つには

入浴は、身体を清潔に保つための基本の1つです。しかし、体力の弱っている時、安静が必要な時、
発熱している時や褥瘡(じょくそう、床ずれのこと)のある時など、入浴ができない場合もあります。

高齢者の方々にとって入浴にリスクはつきものです。

入浴可能な高齢者の方であっても、入浴時の油断は禁物です。
米国では、65歳以上の高齢者の内、81%の方が入浴時にリスクを感じたという統計があります。

●入浴時のリスク(例)
・浴室での転倒による怪我、骨折 ※1,2
・入浴に伴う急激な温度差(ヒートショック)による失神や心筋梗塞、脳梗塞 ※3
・熱湯による火傷 ※4
・浴槽内での溺死 ※5
この様なリスクを防止しつつ、安心・安全に高齢者の方々の身体を清潔に保つ方法が必要です。

<入浴ができない時は、ベッドバス(湿式タオル)がおすすめ>

電子レンジで温めるだけで、簡単かつ心地よく、身体を清潔にすることができます。
また、頭を直接洗えない場合には、シャンプーキャップ(湿式毛髪用の帽子型タオル)を使って洗髪しましょう。
こちらも使用方法は電子レンジで温めるだけ。簡単な上に、すすぎも不要です。
いずれも単回使用(ディスポーサブル)の製品なので清潔です。
使用前の準備作業もほとんど必要なく、使用後は簡単に廃棄できます。(廃棄は各自治体の分別に従ってください)

「Oasis™ Bed Bath System 」の使い方① Shampoo Cap

■シャンプーキャップの袋は破らず、そのまま電子レンジで加温します。
加温時間の目安  750W: 20秒
※過剰な加温はやけどの原因になります。

■温めたシャンプーキャップを袋から取り出し、頭にかぶせます。
■髪の毛をすべてキャップに入れ、しばらくそのままにしておくと頭全体が温まります。

■シャンプーキャップの上から頭全体を指先でマッサージします。
■ご自身または介護者の方でもマッサージ可能です。
■使用後は、キャップを外し、髪を整えてください。

「Oasis™ Bed Bath System 」の使い方② BedBath

■ベッドバスの袋は破らず、そのまま電子レンジで加温します。
加温時間の目安  750W: 1分
※過剰な加温はやけどの原因になります。

■首や耳の後ろ、あごの下を拭きます。
■しわを伸ばし、汚れをキレイに拭きとりましょう。

■手首から肩の方向に拭きます。一定の力で拭くと血液の循環を促すと言われています。
■手首や肘を支えることで、安定感が得られます。
■わきの下は、皮膚が密着して汗をかきやすいため汚れがちです。忘れずに拭きましょう。

■反対の腕も同様に拭きましょう。
■温度が冷めると寒気を感じ、不快感を与えてしまいますのでご注意ください。

■おなかは、おへそを中心に「の」の字を描くように拭きましょう。

■背中を拭くときは、体を横向きにします。
■腰から肩の方向に拭きます。
■背中をやさしくマッサージしながら拭くと、筋肉が和らぎます。

■足首を支えながら足先から足のつけ根に向けて拭きましょう。
■指の間や膝の後ろは汚れやすいので、念入りに拭きましょう。
■拭かない側の足は、しっかりタオルなどで保温しましょう。

■上から下へ拭くようにしましょう。
■一度拭いた面は避けて、タオルを使用しましょう。
■ご自身でできる場合は、本人にしてもらうようにしましょう。

【ベッドバスの使用例(一例)】

①顔 ②腕 ③胸部 ④⑤陰部 ⑥⑦脚 ⑧背中 ⑨臀部 ⑩予備

※汚れのひどい部位や褥瘡(じょくそう)の部位については、ベッドバスを多めに使用して清潔を保ちましょう。
ベッド・お布団の上で、安全・安心に入浴させてあげてください。
ソーシャルケアのニチオンからのお願いです。

Oasis Bed Bath System

セット内容:シャンプーキャップ2個、ベッドバス10枚入り2個(無香料タイプ、ソープの香り各1個)
※詳細は、ニチオン・オンラインショップをご確認ください。
くわしくはこちら

【参考】
※1,2 浴室での転倒による怪我、骨折
米国の調査によると、浴室で起こった外傷のうち80%以上を転倒が占めていました。最も多い外傷部位は、頭部や頚部で約30%でした。外傷率は年齢とともに増加し、15歳~24歳と85歳以上を比較すると発生率が3倍以上高くなると報告されています。
別の調査でも、65歳以上の転倒は敷物に関連した「すべりやつまずき」であり、多く発生する場所として浴室(37%)と報告されています。


※3 入浴に伴う急激な温度差(ヒートショック)による失神や心筋梗塞、脳梗塞
入浴中の急死・急病の原因として、心筋梗塞などによる心肺停止、脳梗塞などの脳血管障害、一過性の意識障害(失神)、溺水などがあるといわれています。
本邦の調査によると、ヒートショックが起こる時期として、冬は夏の11倍も増加するという報告があります。
※※ヒートショックとは?
ヒートショック(Heat Shock)とは、急激な温度変化によって生じる身体への影響のこと。暖かいところから急に寒いところに移動した場合など、温度変化によって血圧が急変して脳卒中、心筋梗塞などが起こる恐れがあります。(医学用語辞典より)


※4 熱湯による火傷
高齢者の熱傷患者を対象にした調査では、4番目に多い場所として浴室(8%)と報告されています。


※5 浴槽内での溺死
消費者庁の報告では、家庭の浴槽での溺死者数は年々増加し、平成26年と10年前を比較すると約1.7倍も増加しています。さらに驚くべきことは、65歳以上の高齢者が約9割を占め、特に75歳以上の年齢層で増加していると報告されています。


(監修:東邦大学看護学部基礎看護学研究室講師 安岡砂織)